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2007.07.06(Fri)
先週の東京に行ってた時の話。
メインは6月30日、日弁連主催の
「医療・福祉と司法の連携を目指して」という
シンポジウム。
「獄窓記」「累犯障害者」で御馴染の
元民主党衆議院議員の山本譲司さんが
講演するので東京まで足を運んだわけです。


山本さんは文章も面白いけど話が抜群に面白い。
やっぱり元国会議員は人前で話すのは慣れてて
ユーモアを交えてすごく余裕がある感じ。
かと言って変に威厳がある人ではなくて
ナチュラルに発するオーラというのだろうか。
厳しさと柔らかさを併せ持った素敵な方。


複数の発言者から何度も指摘されていたのは
発達障害に対する警察や司法の無知が
いかに弊害をもたらしているかということ。
発達障害とは知的障害にも精神障害にも
当てはまらない障害。
こういう人の障害の特性を取り調べ側が
理解していないものだから誘導尋問に
簡単に引っかかったりしてもそれを
調書にとってしまう。
これはおかしい。
いっそ障害者専門の捜査員や法曹者を養成して
活用すべきではないだろうか。


個々の発言などから興味深かった点を。
若手弁護士の発言から。
「まず再犯防止には行動パターンを周囲が理解して
どうすればパニックにならずに生活できるか
不安定要因を除去できるかを考えること。」


こちらは山本さんの発言で、
「監獄法そのものが問題山積みなので
それを改善、つまり入口の改革をすること。
アメリカではIQ50以下は少年法扱いにして
裁かれる。
また取調段階に福祉関係者が入る可視化は
司法に熟達していない福祉関係者の発言が
不利な証拠を生んでしまう危険性がある。」
つまり安易な可視化は意味が無いということ。


児童精神科医から。
「知的、発達障害者は取調などの場面で自分が
責められていると受け取る。
それでは何も引き出せない。
真実から遠ざかるのみである。
それでは態度が悪いととられて不利になる
だけである。」
これはかわいそうというか何というか。


最後の締めで山本さんが言っていた。
「少年院的厳罰化が必要である。
少年院は少年にいかに話をさせるかに取り組む。
刑務所はいかに話をさせないかに向いている。
よく話をさせることが重要ではないか。」
これはもっともだ。
日本の刑務所処遇の問題点を端的に表している。


全体を通じて感じたのは、まだまだ前進は
しないなぁという残念なものだ。
やはり逮捕から出所に至るまでの障害者への
徹底した無理解はいかんともしがたい。
まずは警察、司法関係者の勉強が急務だ。
その中でプロフェッショナルを専門職として
置くのも一考だろう。


そして現状では自分が犯罪を犯したことさえ
認識できず、刑務所に入っていることさえ理解
できていない障害者が数ヶ月、数年収監されたところで
果たして更正が期待できるのだろうか。
まるで無意味に近いのではないかと私は見ている。
それなら障害者だけの更正プログラムを
作るなりしないと一般受刑者と同じように
扱っていては税金の無駄遣いとさえ言える。


まだまだ道は遠そうだ。
海外の事例が知りたいなぁ。
どう考えても日本の司法は遅れていそうだけど
どうなのだろう。
この問題はまだまだ勉強していきたいと思う所存であります。


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