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DVD「太陽」
2007.05.19(Sat)
「太陽」という映画DVDを借りた。
ロシア人監督が昭和天皇の終戦から人間宣言までを
描いた作品だ。
天皇を演じるのはイッセー尾形。
「あっそ」の口癖や口元の癖なども
上手く演じていてさすがイッセーである。


しかし作品を通じて何を訴えたいのかが
よくわからなかった。
天皇の日常の着替え、食事、生物研究などを
ひたすらゆっくりとしたペースで描写しているのだが
メリハリがないというかこれといった盛り上がりが
ない作品なので、「えっ?これで終わり?」と
思ってしまった。


そもそも誰も天皇の日常の姿を知らないので
ほとんどがフィクションだ。
具体的には米兵にチャップリンに似ていると
言われて気をよくするシーンや、
アルバムを眺めて香淳皇后の
写真に口付けをするシーンなんて面白いけど
それはないだろってツッコミのほうが
先に立ってしまってそこから何らの広がりも
感じなかった。


あと「私は普通の人間である」と
しきりに侍従らに言うのだが、
それがかえって不気味というか
そんなに実際の裕仁天皇は自分が
人間だの神だのという意識が
あったのかどうか疑問に感じた。
侍従らがなかなかそれを受け入れられず
天皇をイラだたせてしまうあたりは
本当かもしれないけど。


一つ面白いと思ったのは御前会議が
終わって防護地下道を通って執務室に
帰るシーンで侍従が先導を誤ってしまうシーン。
天皇は地下の計器類が並ぶ行き止まりで
ジッとしたまま動かない。
きっと実際の天皇も一切の行動を
侍従が決めた順序に従ってこなしていたに
違いなく、きっとこういうシーンは
象徴的リアルなんだろうなと思った。


コミカルさとシリアスさを同居させた
ところはなかなかいいのだけど、
私のような右寄り思考の人間にとっては
あまり見たくない一面を堂々と
抉り取って提示されたような
気分にもなった。
私の天皇観とは違うから致し方ない。


私などはフィクションとわかって
見ることができるから楽しめるけれど
ロシアの人や外国の人が見たら
どんな感想を抱くのだろう。
何の自由もない可哀想な人物?
家族思いの普通の父親?
どこまでいっても神は神のまま?
やっぱり戦争責任はある?
けっこう外国での評価が気になる
映画だ。
昭和天皇の日常をひたすら描くという
アイディアは面白かった。
大きなチャレンジを成し遂げたことは
評価に値する。
けれどそれを超える何かを感じることは
できなかった。

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2007/05/19(土) 23:22:28 | | #[ 編集]
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