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2007.05.08(Tue)
第3回 呉と大久野島の巻(後編)


2007年4月6日(金)


JR呉    6:51
  ↓      ↓49.8km(820円)  
  ↓(呉線) ↓
  忠海   8:06


呉駅前のスーパー温泉大和温泉物語
レストルームで起床でございます。
ノドが痛い?
今日の目的地は大久野島という無人島です。
大久野島?
聞いたことがない人がほとんどでしょう。
広島県竹原市忠海町大久野島。
無人島なので番地はないのでしょうね。


まぁ簡単に言うと戦前この島で
日本軍は毒ガスを製造していました。
正式には「東京第二陸軍造兵廠忠海製造所」
元々は有人島であった大久野島に
昭和4年設置され、戦後米軍によって破壊され
施設や毒ガスは徹底廃棄されました。
防毒マスクや手袋など完全防護のスタイルでも
ガスにやられて皮膚炎や呼吸器疾患になる人が
相次ぎました。
また戦中は日本地図から大久野島は消され
戦後もしばらくは消されたままだったそうです。
化学戦の実態は未だに完全に明るみになった
わけではありませんが、日本軍の毒ガス製造の
事実は昭和59年まで全く国民の知るところでは
ありませんでした。
現在では休暇村がありテニスやキャンプなどの
レジャーや釣りを楽しめる保養地となったので
あります。


どうでしょうかこの歴史は。
私も日本が化学戦を行ったことは以前から
知っていましたが、まさかその兵器の
製造現場の残骸が残っている無人島が
あるなんて知りませんでした。
無人島とは定住人口がいないということで
休暇村のスタッフの方はいますけどね。
ちょっとした昭和史ブームですが
大久野島が紹介されている書籍はあまり
ないと思います。
戦争遺跡として価値は高いと思われるので
見学したいと思ったわけです。


呉線で呉から忠海まで75分ほど。
車窓の瀬戸内海の風景はなかなか素晴らしいです。
忠海駅から忠海港までは徒歩7分。
無人駅です。
港までは小さな看板が一つでているくらいで
ちょっと人影もなく寂しい感じです。
切符売り場で片道210円の券を購入。
島へは休暇村客船または大三島フェリー
利用します。
自動車も積めるのですが、大久野島は
全島自動車走行禁止なので着いたら
駐車場に止めることになります。
現在は忠海発が一日16便。
大久野島発が15便と意外と船の
本数は多いです。
私は行きは大三島フェリー、
帰りは休暇村客船でした。
片道で12分。
大三島フェリーは大久野島に着いた後は
すぐ南にある大三島盛港(愛媛県今治市)へ行きます。
大三島はしまなみ海道ですね。
ちなみに三原からも大久野島へ行けて
山陽商船の高速船が一日4便で
片道25分だそうです。
RIMG0022.jpg


8:30発の便に乗船。
島へ着くと休暇村の送迎バスが待っていました。
別に休暇村に用事はないのですが乗ってみました。
5分ほど走って休暇村に到着。
休暇村のロビーには意外と宿泊者が
たくさんいました。
観光地としては知られるようになって
きているのでしょうか。
まず島に着いて印象的なのは
野ウサギがめちゃくちゃ多いです。
人慣れしてます。
これがめちゃかわいい!!
これも悲しい歴史ですが、
ウサギは臭気の確認用に飼われたもので
その生き残りの子孫達なわけです。
学校で飼ってるような白くて赤お目目の
ウサギとは種類が違ってもうちょっと
大型でたくましいウサギさんです。
休暇村でエサも売ってました。
RIMG0080.jpg

RIMG0029.jpg

RIMG0052.jpg


さて島内一周ハイキングは2時間ほどで
回れるでしょうか。
スポットとしては神社、貯蔵庫跡、
中部砲台跡、発電所跡、南部砲台跡などが
残っています。
これが非常にリアルです。
ちょっと恐ろしい気分にもなります。
基本的に立ち入り禁止柵があるので
それ以上は危険なので立ち入らない方が
よいでしょう。
途中でレンタサイクルの老夫婦と一度
すれ違った他は誰とも会いませんでした。
RIMG0025.jpg

RIMG0032.jpg

RIMG0049.jpg

RIMG0062.jpg


毒ガス資料館に入ってみました。
こういう形で残していこうという取り組みは
とても大切だと思いました。
展示の量はさほどでもありませんが、
防護服の展示なんて生々しい限りです。
映像コーナーでは島の歴史や
世界の化学兵器がもたらした恐怖、
関係者のインタビューなどの
映像が見れますので勉強になります。
中国には不発弾が大量に残っているのに
日本政府は調査に本腰を入れていないとの
ことで何とかならないものかと素直に
感じました。
RIMG0082.jpg


こういう戦争遺跡が船で12分の距離に
あることは貴重です。
変な観光地化はせずに自然を残したまま
ひっそりとした保養地として活用して
もらいたいものです。
海は沖縄かよってくらいに真っ青の
透き通った海で素敵ですよ。
前日の大和ミュージアムのように
ある意味では至れり尽くせりの
資料館も楽しいは楽しいのですが、
実地で自分の足で歩いてわかることも
あるなと感じました。
なんというか非常に重たいものを
心に打ち込まれた気がします。
これまでもたくさんの史跡や名所を
巡ってはきたのですが、他とは
違った経験になりました。
地図から消された島。
教科書には載らない島。
日本国民のほとんどが今でも
知らないという暗黒の歴史。
後世に伝えなければならない
歴史です。
RIMG0040.jpg

RIMG0060.jpg


大久野島から平和と環境を考える会
毒ガス島歴史研究所
竹原市


帰りのキップは休暇村か桟橋横の
待合所で買います。
ちなみに島内にトイレは各所にあって
身障者用トイレも数箇所見かけました。
12:50分発の休暇村客船に乗船。


JR忠海     13:24
  ↓         ↓17.2km(320円) 
  ↓(呉線)    ↓
  三原     13:46


昼食を取っていなかったので三原で
途中下車。
知らなかったのですが三原は新幹線が
止まる駅なのですね。
期待して降りたのですが、あまり
何もありませんでした。
駅の南東徒歩5分くらいのジャスコで
ラーメンを食べて帰路につきました。


JR三原      14:30
  ↓         ↓89.9km
  ↓(山陽本線)  ↓
  岡山      16:02
  ↓        16:15 
  ↓         ↓67.9km
  相生      17:20
  ↓        17:21
  ↓         ↓100.9km
  大阪      18:37   普通料金:4320円


2日間の鉄道移動距離:689.8km
     普通料金:11240円


とにかく戦争に学んだ2日間でした。
片道6時間は疲れますがそれ以上に
実りの多い旅になりました。
てつのくじら館の開館日に行けたし、
話題の大和ミュージアムに行けたし、
大久野島なんて周りで誰も行った人は
いないと思うのでレアですし。
特に大久野島は大お勧めです。
決して楽しい観光地ではありませんが
一度行ってみるべきです。


本稿記載の鉄道料金、リンクその他データ等はH19.5時点のものです。
また最短ルートの旅程ではございません。
参考にされる方は最新情報をよくご確認いただきますようお願いいたします。

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