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2007.01.18(Thu)
昨日の八尾での3歳児落下事件に驚かれた方は多いはず。
私はこれからどのように報道されていくかに興味がある。
これまでのパターンからいくと、犯人が障害者と
わかると途端に続報を止めてしまうマスコミが
ほとんどだからだ。
どうやら障害者が犯罪を犯すということを報道するのが
タブー視されているらしい。
そこには障害者は清く正しく真面目に頑張っているから
間違いを犯すはずがない、という勝手すぎるイメージを
国民に植え付けておきたいという国の意図が多分に
働いているのであろう。
またあまり深追い報道をすると障害者支援団体などから
クレームが来るというのもあるに違いない。


今回の容疑者は累犯障害者である。
(障害者の犯罪を巡る現実の刑事政策のドキュメントを
知りたい方は山本譲司氏の「累犯障害者」をお薦めする。)
まずもって言い切れるのが障害者だって間違いを犯す
ことは多分にある。
今回のような知的障害者の場合だと善悪の判断以前に
周囲の環境に自らを合わせてしまうという特質、
つまり周りの人の期待を裏切りたくないから
言われたままのイエスマンになってしまって
犯罪の片棒を担がされるというケース。
幼い精神性ゆえにかわいい子供を見かけると
一緒に遊びたくなって連れまわしてしまうというケース。
抽象思考や未来を見通す力が乏しい故に
直感的行動が犯罪に繋がってしまうというケース。
テレビで観たことをそのままマネして犯罪に
繋がるというケース。
様々なケースが考えられる。


これらは全て知的障害者の持つ特性なのだ。
刑法39条に照らし合わせると今回の容疑者は
起訴されても責任能力なしで終わる可能性も
あると思う。
しかし刑務所で一般受刑者と同じ生活を
送ったところで知的障害が回復するわけでなし、
おそらく本人も自分でやった罪を罪とは感じないし
刑務所に入ってもそこが一般世界と隔離された
別世界だとも理解できないかもしれない。
私は知的障害者を現行の刑務所で一般受刑者と
同列に扱うのには無理があると感じる。
他の受刑者からイジメの標的にされて
ますます上手く社会生活を送れなくなる
痛手を負うかみしれない。
所内で別のプログラムを組んで処遇するか
知的障害者専門の刑務所が必要な時代に
なってきていると思う。
犯罪に巻き込まれる障害者は年々増えてきており
今の刑事政策では限界なのだ。


かと言って性犯罪者のように矯正教育という言葉を
用いるのも好ましくない。
性犯罪者ははっきり言って病気だ。
病気はやりようによっては治るかもしれない。
しかし障害は治療や教育を施して劇的に
変わるものではない。
障害は特性であり個性だ。
決して今回の幼児を歩道橋から投げ落とすという
愚劣な犯行の肩を持つわけではない。
私なりに考えると、仕事でイライラしていたという
感情とかわいい3歳児がいるから近くで見たいという
感情が間違った形でシンクロしたのだと思う。
健常者なら「仕事イライラ」と「3歳児かわいい」は
全く別問題でそれが合体して行動に出ることはない。
それが知的障害者の思考と行動における特性なのだ。
こういう犯罪が増えてきているのに従来と
何ら変わらない公判や刑務所を取り巻く
刑事政策を変えるべきということだ。


こういう事件が起こると短絡的に、
「障害者も厳罰化」「家から出すな」と
言った暴論がネット上に踊る。
それが彼ら知的障害者の特性を考えた時に
果たして犯罪の抑止となるのかを考えて
もらいたい。
甘やかせというのではない。
知ろうともせずに思考停止に陥っている
多くのマスコミや国民に考えてもらいたいのだ。

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コメント

この記事へのコメント一覧

通りすがりですが・・・
障碍は個性でしょうか?

障碍は障碍であり、その障害に起因してそれぞれの特徴が起こるものであると私は考えています。

だから私は障碍は個性とは考えません。

ただあなたの意見を批判しているわけではないので。そこのところはご理解ください。

もしよければ「障碍は個性か」という本を読んでみてください。
2007/01/24(水) 23:30:32 | URL | だい #GMs.CvUw[ 編集]
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